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ボイスドラマ「ノーサイドの約束」(熊谷市)

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熊谷の冬に出会い、熊谷の夏に約束する。女子ラグビー選手の焔と研修医の吟。物語の舞台は関東一の祇園熊谷うちわ祭。熊谷の街と恋が重なる・・・【ペルソナ】・焔(ほむら:22歳=大学4年生/CV:田中ちえ美)=東京の大学で女子ラグビー部。熊谷在住・吟(あきら:25歳/CV:廣庭渓斗)=熊谷出身。東京の病院で働く研修医。熊谷の学術総会で焔と知り合う【関東一の祇園 熊谷うちわ祭】http://uchiwamatsuri.com/【シーン1/12月の朝】■SE/熊谷駅新幹線ホーム構内のガヤ「あぶない!」12月の朝。凍てつく熊谷駅。新幹線ホームへ続く階段。アタシの目の前にいきなり人が降ってきた。体が本能的に動く。避(よ)けるんじゃない。むしろ落下してくる軌道へと迷わず飛び込む。彼の身体を空中で抱き込むように受け止めると、そのまま後方へ回転。倒れた彼に手を差し出す。ふうっ。よかったわ。ローリングの練習しておいて。「大丈夫ですか?」抱き起こした彼に、声をかける。「あ、はい。ありがとうございます・・・」よかった。受け答えもしっかりしてるし、大丈夫そう。「あの・・・」「それじゃ」「あなたは・・?」「すみません、急いでいるので、また」「あ・・」そう言って、彼が落ちてきた階段と反対側のホームへ駆け上がる。急いでいる、と言ったのは嘘じゃない。アタシは焔(ほむら)。東京の大学へ通う4年生。今日は午前中から全国大会の予選があるんだ。女子ラグビーの。そう。さっきのタックル、ってかローリングも、ラグビーをやってた恩恵ね。アタシが12番線ホームへ上がると、ちょうど「たにがわ」のドアが開くところだった。最後に列車に乗り、閉まる扉を見つめていると・・あ・・さっきの彼が、息を切らしてホームへ上がってくる。扉の前に立つアタシと目が合った。なにか一生懸命喋ってる。なに言ってるのかわかんないので、アタシは笑顔で小さく手を振った。さらに近づこうとする彼を駅員さんが止める。ふふ・・一瞬しか見えなかったけど、25、6歳かな。清潔そうなスーツにオシャレな眼鏡。理系・・って感じ。これが・・・吟(あきら)との最初の出会いだった。【シーン2/春の熊谷】■SE/春の小鳥のさえずり(ヒバリ、メジロ、ウグイスなど)冬から春へ。季節は移り変わっていく。あの日、漫画みたいな出会いをした彼、研修医の吟(あきら)と、アタシはいま付き合っている。吟はあれから、「熊谷/女子ラグビー」でSNSを必死に検索。アタシの画像を見つけたらしい。よくもまあ、ほとんど試合にも出ない、控えのアタシを見つけたもんだ。すぐにDMで連絡が入り、お礼がしたいというので熊谷駅近くのカフェへ。彼は吟と名乗り、東京・渋谷の臨床研修病院で働いていると言った。実家は熊谷だけど、病院の寮に住んでいるそうだ。ま、当然ね。研修医ってめっちゃ忙しいから。アタシと出会った日は朝8時から熊谷で学術集会があったんだって。そりゃ慌てるわ。運動公園の梅が咲き始める頃、アタシは大学を卒業。ラグビーは封印した。デートは吟が実家に帰るタイミングで。アタシたちは、いろんな熊谷を楽しんだ。荒川沿い、熊谷桜堤(くまがや/さくらつつみ)のソメイヨシノ。星溪園(せいけいえん)の茶室。妻沼(めぬま)で、長〜いいなり寿司を食べ歩き。夜フレンチを予約してたのに、お腹いっぱいになっちゃって(笑)お聖天(しょうでん)さまでは、この縁を大切に、と願った。【シーン3/初夏】■SE/セミの声(ニイニイゼミ、アブラゼミ)新緑の季節が終わると、いよいよ夏。熊谷は暑い、って思ってる人多いみたいだけど、実は、暑さ対策すっごいんだから。なことは置いといて。熊谷の夏、と言ったら、やっぱアレでしょ。そ!なんてったって、うちわ祭!関東一の祇園!豪華絢爛な山車(だし)と屋台!アタシがラグビー始めたのは、山車を曳きたかったから。体力つけて、あの人波の中で、練り歩くのが夢なんだ。吟は熊谷なのに、全然参加してこなかったみたい。ダメじゃん。いいよ。今年はアタシと一緒に曳くからね!絶対!【シーン4/うちわ祭前日】■SE/夏の虫の声(夜のイメージ)...
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