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ボイスドラマ「二人のタケル」(神川町)

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冬の田んぼに舞い降りる白鳥金鑽神社の杉木立城峯公園の冬桜そこで出会った不思議な少年は主人公と同じ「オッドアイ」を持っていた。「ボクは君だよ」白鳥伝説と家族の記憶がつながる静かな冬の物語・・・【ペルソナ】・倭奏(わかな:25歳/CV:宮白桃子)=東京丸の内で働くオッドアイの証券会社社員。帰省中・天翔(タケル:少年/CV:宮白桃子)=金鑽神社で出会った不思議な少年。実は倭奏の双子の弟【冬桜 - 神川町観光協会|花と自然と歴史の町へようこそ】https://www.kamikawa-kanko.com/category/news/flower/冬桜/【日本武尊と白鳥伝説】https://jswan.info/hpb/kaishi/25/25-2-7.pdf【シーン1/新里地区の白鳥】■SE/白鳥の鳴き声「ただいま」群れている白鳥たちに、私は声をかける。神川町新里(にいさと)地区。水を張った冬の田んぼに、白鳥は毎年やってくる。私の名前は倭奏(わかな)。東京・丸の内の証券会社で働いている。給料はそこそこだけど、私、株や証券にまったく興味がないんだ。だめだよね、これ。わかってる。そんな私には、もう一つの名前がある。ひらがなで「たける」。Web漫画投稿サイトのハンドルネームだ。幼い頃から絵が上手だと褒められ、調子に乗って漫画を描くようになった。休みの日に遊び半分で描きためた漫画。たま〜に投稿していた。別にプロを目指していたわけじゃないけど。その漫画が、あるWeb漫画サイトの編集者の目に留まった。”うちで12本連載してみませんか?”いきなりDMがきて、もうびっくり。待って待って。締切までに12本描くとなると、本業を休まないと。それに、その先のことを考えると・・・もうどうしたらいいの〜!?わかんないよ〜!で、いまここ。実家の神川に帰省中。ってか逃避行?実家と言ってもいまは、両親も祖父母も親戚も誰もいないけどね。仕事でちょっと行き詰まったりすると、こうして帰ってる。都合のいいセカンドハウスって感じ?そ。頭の中からっぽにして、白鳥の声を聴くの。なのに最近、帰ってくるたびに心に何かが引っかかる。大事なこと忘れてるような気がして・・・なんだろう・・・「本当に忘れちゃったの?」え?だれ?周りを見渡しても人っ子一人いない。あ〜、だめだ。幻聴〜私、本当に疲れちゃってるんだ。そのとき、白鳥たちが一斉に羽ばたき、神流川(かんながわ)の上空へと舞い上がっていった。■SE/白鳥の鳴き声【シーン2/金鑽神社のタケル】■SE/冬の野鳥(ツグミ、ジョウビタキなど)〜神社の鈴の音〜二礼二拍手の音金鑽神社(かなさな/じんじゃ)。昔からなにかあるたびにここへ来ていた。御神体は背後の御室山(みむろやま)。奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)や諏訪大社(すわたいしゃ)と同じ。御神体を持たない神社。冬の日差しが漏れる杉木立のなか、石段を一段ずつ踏みしめる。お賽銭を投げ、お祈りして、顔を上げたとき、後ろから視線を感じた。振り返ると私の真後ろに少年が立っている。10歳くらい?「情けないなあ。そんなにびびっちゃって」「だれ?」「ボクのこと?」「当たり前でしょ。ほかにだれがいるの?」「ボク?ボクは・・・そうだなあ・・タケル・・タケルとでも呼んでよ」「なによ、それ?」「だって仕方ないでしょ。名前なんてないんだもん」イラっとしながら、タケルの顔をじっくりと覗き込む。すると・・・驚いた。私と同じオッドアイをしている。右目は淡い琥珀色、左目はグレーがかった青。私は逆に、右目が青、左目は琥珀色。まるで鏡を見ているようだ。「昨日も言ったけど、ボクのこと覚えてないの?」「昨日?」ハッ。まさか・・・ゾッとした。ひょっとしてこの子・・・人間じゃないの?「人間だよ」「え?ちょっと・・・私、声に出してないのに」「人間だった、って言った方がいいかな」「ゆうれい・・ってこと?」「失礼だなあ。そんな言い方」「え・・・ご、ごめんなさい」「ボクは君だよ、倭奏」「ど、どうして私の名前を?」「そんなことどうでもいいから」「よくない」「いま悩んでることって、ばかみたいだと思わない?」「な、なんて?」「人生なんて短いんだから、自分の進みたい道を...
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