ボイスドラマ「卒業」〜アニメ「いきびな」続編 cover art

ボイスドラマ「卒業」〜アニメ「いきびな」続編

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卒業=終わりじゃない。それは“はじまり”。忘れてしまった大切な人。それでも消えない想い。ミサンガが切れた瞬間、物語は動き出す・・・【ペルソナ】・ウミ/蒼井 侑海(あおい・うみ)=吉浜高校(架空の高校)へ通う3年生/記憶から抜けてしまった何かを思い出せずにいる・ナギ/下村 凪(しもむら・なぎ)=ウミの友達・同級生/卒業後は高浜を離れて東京で美容師に・ソラ/神谷 蒼空(かみや・そら)=高浜市内の高校へ通う高校3年生/いまは存在しない・ヒメ/妃愛(ひめ)=万葉時代の女雛の化身/男雛を探して高浜へやってきた/いまは存在しない【プロローグ:ウミの悪夢】◾️SE:夢の中のイメージ「しのぶれど 色に出でにけり わが恋(こひ)は・・・」「ソラ、ヒメの男雛になっちゃイヤ〜!」ハッ・・また、あの夢だ。ソラ、ってだれ?ヒメって・・・?やだ・・また涙が・・・なにがなんだかわかんないのに・・・春が近づいてきたら、毎晩のように見る夢。私はどこか知らない不思議な世界にいてだれか知らない人の名前を呼ぶ。なぜか懐かしいような・・・忘れちゃいけないような・・・もうすぐ高校卒業なのに。こんな不安定な心のまま卒業して大丈夫かなあ。私の名前はウミ。フルネームは、蒼井 侑海。吉浜にふさわしい名前でしょ。卒業後の私は、鬼師。いや・・正確に言うと、鬼師を目指して、三州瓦の製造工場で働く予定。お父さんは、地元の自動車関連の企業を紹介してくれたけど・・・私、どうしても鬼師になりたくて・・って言うより、ならなくちゃいけない気がして・・お父さんだけでなく、お母さんもおばあちゃんもびっくりしてた・・・なんで?どうしてそんな大変な道を選ぶの?・・って。私にもわかんない。だけど、なんとなく思うんだ。”鬼師”って単なる製造業じゃない。”守り神”を、”守護神”を作る、神聖な仕事。”魔除け”魔を退(しりぞ)ける力が欲しい・・・そんな思いが、なぜか心に湧き上がった。”なにかを取り戻したい”漠然とした意識が私の人生を動かしていた。【シーン1:放課後の人形小路】◾️SE:人形小路の雑踏「ウミ〜、お待たせ〜!」「はあっ、はあっ、はあっ・・・」同級生のナギが、息を切らして走ってくる。学校帰りの人形小路。街は雛めぐりのイベント準備に忙しい。細工人形たちがあちこちに並んでいる。「ごめ〜ん、だいぶ待ったよね?」「ううん、全然。細工人形見てたから」「好きだねえ、細工人形が」「うん、なんか、ずうっと見ていたい感じ」「そうかいそうかい。あ、ひょっとしてウミ、そういう感覚?」「なにが?」「聞いたよ。鬼師になるんだって?」「あ・・」「あんた、自動車関連の会社に内定してたんじゃなかった?」「うん・・・」「びっくりしたけど・・すごいな」「どうして?」「うち(※平板)にゃ絶対できないよ。こんな卒業ギリギリのタイミングで内定蹴るなんて」「そうだね」「で、結局どうしたの?」「最初はどうしたらいいかわかんなくて。とりあえず三州瓦のメーカーに行ってみたの。そしたら、ちょうど欠員が出たから採用してくれるって」「はぁ〜ん」「正社員じゃないけどね」「そこで鬼師になるの?」「ううん。高浜市内に鬼師のグループがあるの。お休みの日に、そこで勉強させてもらうんだ」「ひえ〜。やっぱ、あんたすごいよ」「そんなことないって」「ないことない。だってウミって、そもそも文系じゃない」「そうだけど・・」「何度も言うけど、私にゃできんね」ナギは相変わらず、明るくっていいな。放課後の帰り道が楽しいのはナギのおかげ。だって私、ナギがいなかったら、ひとりで帰らなきゃいけなかったもん。ひとりで・・・あれ?ナギと友だちになったのって一年前・・・それまで私、いつも一人で帰ってた?私の横に・・・誰かいたような・・・「どしたの?ウミ」「なんでもない。あ・・」「ん?なに?急に立ち止まって」「この人形・・」「男雛のこと?これ?一番館のおっきな雛壇に飾ってある・・」「うん。なんか・・顔が変わってきてない?」「なに言ってんの。ホラーかって」「...
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